Mirror症候群はO'Driscoll(1956)らにより(1)胎児水腫 (2)胎盤肥大 (3)母体の全身浮腫を呈す疾患として提唱された1).今回我々はMirror症候群と思われる3症例を経験した.
3症例全てで妊娠初期経過中に異常を指摘されなかった.妊娠中期に胎児水腫が出現し,胎児治療を繰り返して妊娠を継続したが肺水腫発症,前期破水,自然陣痛発来によりそれぞれ予定日より早期に分娩となった.臨床経過からMirror症候群と考えられ,それらを比較検討した.
Mirror症候群の病態には切迫早産治療,大量輸液や感染の合併が重症度に関与する可能性が考えられ注意が必要である.
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