書誌情報

第52巻 第1号

  • 書誌情報
  • 全文PDF

症例報告
頸管妊娠に対し子宮鏡下にメソトレキサート局所投与を行った1例
中山 毅1), 宮野 奈緒美1), 石橋 武蔵1), 田中 一範1), 俵 史子2)
1)JA静岡厚生連静岡厚生病院産婦人科
2)俵IVFクリニック
関東連合産科婦人科学会誌, 52(1):159-164, 2015

 頸管妊娠に対するメソトレキサートの投与方法には,全身投与と局所投与がある.局所投与は,頸管妊娠における胎嚢組織の排出率が高く,また薬剤の総投与量を低減できるといった利点がある.一方で経腟超音波ガイド下に行うため,手技に専門性を要するほか,穿刺に伴い異常出血の危険性が高まるという難点もある.今回妊娠7週,児心拍陽性である頸管妊娠に対し,子宮鏡直視下にメソトレキサートを胎嚢に局所注射した1例を経験した.2度の局所投与により順調にhCG値は低下し,その後胎嚢組織を容易に摘出することができた.子宮鏡によるメソトレキサートの局所投与は容易かつ確実な手技であり,今後新しい投与法となる可能性があると推察した.

Key words:Cervical Pregnancy, Methotrexate, Hysteroscopy
他地区の会員で全文PDFをご覧になりたい方は、学会事務局へお問合せください。

一般社団法人
関東連合産科婦人科学会

〒102-0083
東京都千代田区麹町4-7
麹町パークサイドビル402
(株)MAコンベンションコンサルティング内
E-mail:kantorengo@jsog-k.jp

一般社団法人関東連合産科婦人科学会

ページの先頭へ

Copyright © 一般社団法人関東連合産科婦人科学会