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第52巻 第4号

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症例報告
初回手術後5年目にリンパ節転移再発をきたしたSex cord tumor with annular tubulesの一例
蛭田 健夫, 中江 華子, 佐川 義英, 古村 絢子, 鮫島 大輝, 寺田 光二郎, 落合 尚美, 中村 泰昭, 中川 圭介, 五十嵐 敏雄, 梁 善光
帝京大学ちば総合医療センター産婦人科
関東連合産科婦人科学会誌, 52(4):663-668, 2015

 輪状細管を伴う性索腫瘍(Sex cord tumor with annular tubules,以下SCTAT)は卵巣性索間質腫瘍の中でも極めてまれな腫瘍だが,Peutz-Jegher症候群(PJS)非合併例では10~20%で悪性の経過をとるとされ,再発の報告もある.今回,初回手術後5年目に再発したPJS非合併SCTATの症例を経験したので報告する.
 症例は35歳2経妊2経産,無月経を主訴に初診.EP(エストロゲン・プロゲステロン)製剤内服では消退出血が起きず,E2(エストラジオール)高値,FSH感度未満,右卵巣の12 cm大の腫瘍,胸腹水貯留をみとめた.以上よりエストロゲン産生卵巣腫瘍と診断し,単純子宮全摘・両側付属器切除・部分大網切除・骨盤内リンパ節生検を施行し,最終病理診断にてSCTATと確定した.極めて稀な腫瘍であり治療法が確立していないため,初回治療は手術療法のみとして厳重にフォローアップした.初回手術から5年後に傍大動脈および骨盤リンパ節に転移再発をみとめ,骨盤および傍大動脈リンパ節郭清術を施行.後療法としてSCTATを含む性索間質性腫瘍に有効とされるBEP療法(ブレオマイシン+エトポシド+シスプラチン併用療法)を4コース施行した.本症例では初発時・再発時ともにE2の上昇,FSHの抑制がみとめられたため,FSHもSCTATのマーカーとして有用だと考えられる.

Key words:Sex cord tumor with annular tubules(SCTAT), BEP chemotherapy, FSH, E2
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