Pegfilgrastimは2014年9月に「がん化学療法による発熱性好中球減少症(febrile neutropenia:FN)の発症抑制」の効能効果で承認された持続性G-CSF製剤である.当院婦人科では2015年1月より使用を開始した.今回我々は2016年6月までの当科におけるpegfilgrastimの投与状況,投与成績について後方視的に検討した.対象症例は全68例,240サイクル,使用回数の中央値は2.5回(1~16回),適応症例のFN発症リスク因子の中央値は2個(0~4個)であった.全症例でFNの発症はなく,好中球減少が関連する抗癌剤投与量の減量や投与間隔の遅延は4例のみであった.投与症例はFN発症リスクが高い症例が多く含まれており,FN発症のハイリスク症例においても抗癌剤の定期的な継続投与が安全に行える可能性が示唆された.
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