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日本呼吸器内視鏡学会雑誌


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論文名 気管支鏡検査局所麻酔時におけるカテーテルスプレー法と従来法の比較
論文言語 J
著者名 監崎 孝一郎1;近藤 和也1;鳥羽 博明1;吉田 光輝1;広瀬 由紀子1;三好 孝典1;先山 正二1;六田 暉朗2;丹黒 章1
所属 1徳島大学大学院病態制御外科;2馬原医院
発行 気管支学:29(2),92─97,2007
受付 August 9, 2006
採択 December 5, 2006
要旨 背景.従来,局所麻酔下気管支鏡検査時のリドカイン追加は,鉗子孔からの注射器による手押し注入法が行われてきた.しかし,それ自身が咳嗽を誘発し,麻酔も不均等になる恐れがある.我々は,薬液を「噴霧」して気管支内に投与するカテーテルスプレー法を考案し,安全性・麻酔の均等性・カテーテル挿入時に吸痰可能などの有用性を報告してきた.目的.今回は,血中酸素飽和度(SpO2)と心拍数の持続モニタリング・被検者のアンケート調査・医原性汚染に対する構造上の利点も含め追加報告する.方法.気管支鏡検査被検者を無作為に次の2群,(1)従来法14例,(2)スプレー法13例に分けた.SpO2と心拍数の持続モニタリングを行い,低酸素状態や心拍数上昇の回数を検討した.また,咳嗽回数および被検者の主観的不快度レベル(10段階評価)をアンケート調査にて検討した.結果.従来法とスプレー法の各項目の結果は,検査中の4%リドカイン使用量;11.6±4.5 mlと2.0±0.8 ml(p<0.01),<2% SpO2低下回数/h;19.3±17.6と11.6±9.4,>6 bpm心拍数上昇回数/h;26.9±17.5と22.4±15.8であった.また,咳嗽回数;62.1±62.5と27.2±36.0,不快度レベル;6.0±1.8と4.2±2.5(p<0.05)であった.結論.スプレー法は,有意にリドカイン使用量を減少させ,咳嗽誘発や不快度が少なかった.麻酔中も酸素が投与されSpO2低下を防止できた.薬液ルートと吸引ルートを独立させることにより,従来法のように鉗子孔内の雑菌を再度気管支内へ押し出すことがなく,医原性汚染の可能性が極めて低いと考えた.
索引用語 気管支鏡検査, カテーテル, 局所麻酔, リドカイン, スプレー

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