─原著─
新興感染症に対する個人防護具の現状と要望―医療従事者への質問紙調査結果―
内田 幸子1), 森本 美智子2), 傳法谷 郁乃3), 田辺 文憲4), 荒川 創一5) 1)高崎健康福祉大学健康福祉学部, 2)岡山県立大学保健学部看護学科, 3)神奈川大学工学部, 4)山梨大学大学院総合研究部, 5)三田市民病院
新興感染症罹患患者に最初に対応する医師・看護師・その他の医療従事者を二次感染から守るためには個人用防護具の装着が必須である.本研究の目的は個人用防護具の現状と要望を明らかにすることである.医師,看護師,その他の医療従事者を対象に無記名自記式質問紙調査を行った.防護服選択基準の特性について因子分析を行った結果,快適性,機能性,防護具の安全性,防護服の安全性,実用性,体制を重要視していると解釈することができた.その他,自由回答から医療現場からの貴重な要望を得た.
Key words:新興感染症, 個人防護具, 医療従事者, 質問紙調査
連絡先: e-mail:
uchida@takasaki-u.ac.jp
受付日:2021年4月8日 受理日:2021年6月24日
36 (5):242─252,2021
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