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─報告─
高齢者介護施設の介護職と看護職におけるおむつ交換時の個人防護具使用に関する感染予防行動への影響要因
廣瀬 紀子1), 邊木園 幸2), 平尾 百合子3) 1)山梨県立北病院, 2)宮崎県立看護大学, 3)山梨県立大学
我が国の高齢者人口は急速に増加しており,それに伴い高齢者介護施設の数と利用者数も増加している.令和3年度介護報酬改定では介護サービス事業者に感染症対策の徹底が求められ,高齢者介護施設における感染管理体制が整備された.しかし,新型コロナウイルス感染症のパンデミックではクラスターが多数発生し,職員の感染予防行動に注目が集まった.そこで,本研究では高齢者介護施設に勤務する介護職と看護職のおむつ交換時におけるPPE使用に関する感染予防行動への影響要因をAjzenの計画的行動理論によって明らかにすることとした.地域が異なる3県の高齢者介護施設の職員を対象者として質問紙調査を行い,(1)感染対策担当者94人,(2)利用者ケア担当者584人の回答を分析した.高齢者施設職員がおむつ交換時に使用するPPEの認識は手袋とマスクであり,エプロン使用の認識は低いことが明らかになった.介護職と看護職のPPE使用の認識には有意差があり看護職の方が高かった.おむつ交換時のPPE使用における感染予防行動への影響要因は,介護職は【主観的規範】の影響を受けやすく,看護職は【行動への態度】と【行動コントロール感】が影響していた.高齢者施設職員の適切なPPE使用を促進するためには知識の向上が必要であり,感染対策の専門家との連携が望ましい.
Key words:高齢者介護施設, 個人防護具, 感染予防行動, 計画的行動理論
連絡先: e-mail:
hirose-bdbp@ych.pref.yamanashi.jp
受付日:2024年10月29日 受理日:2025年3月13日
40 (4):190─195,2025
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