日本環境感染学会：学会誌電子ジャーナル

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第34巻第1号目次

Japanese/English

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Article in Japanese

─総説─

カテーテル関連尿路感染を防ぐ多角的介入

坂本　史衣
聖路加国際病院 ― QIセンター感染管理室

カテーテル関連尿路感染（Catheter-associated urinary tract infections：CAUTI）は医療関連感染の10～20％を占める．近年，CAUTIの主要なリスク因子の一つとして，カテーテル留置期間の長期化が注目されており，専門組織が発行するCAUTI予防のためのガイドラインやガイダンスは，カテーテルの使用制限を含む多角的な取り組みを行うよう推奨している．本稿では米国医療研究・品質調査機構（Agency for Healthcare Research and Quality：AHRQ）が開発した包括的プログラムを参考にしながら，根拠に基づくCAUTI予防策について解説する．

Key words：カテーテル関連尿路感染, 多角的介入, リマインダー, 抜去指示

連絡先：
e-mail: fumienum＠luke.ac.jp

受付日：2018年8月23日
受理日：2018年11月9日

34 (1)：1─6,2019