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─報告─

携帯式手指消毒薬導入と使用量フィードバックの併用効果

細川 浩輝1)3), 菊地 志保子2)3), 三星 知4)
1)あがの市民病院薬剤部, 2)同 看護部, 3)同 ICT, 4)下越病院薬剤課


携帯式手指消毒薬と使用量のフィードバックによる複数の取り組みを導入し,手指消毒薬使用量とMethicillin resistant Staphylococcus aureus(MRSA)分離率への影響を調査した.手指消毒薬使用量は携帯式手指消毒薬の導入により5.3±1.4から9.4±2.8mL/患者・日,さらに使用量のフィードバック導入により14.5±3.8mL/患者・日とどちらも導入前と比較して有意な増加(p<0.01)を認めた.MRSA分離率についても携帯式手指消毒薬の導入では14.8から11.4%へ減少傾向を認め,使用量のフィードバックを追加することで8.4%と導入前と比較して有意な減少(p<0.01)を認めた.携帯式手指消毒薬導入と使用量フィードバックという二つの方法を組み合わせることにより手指消毒薬使用量として約15mL/患者・日を達成でき,MRSA分離率を低下することができた.手指消毒薬使用量増加の取り組みとして様々な報告がある中で,携帯式手指消毒薬と使用量フィードバックの導入は重要な取り組みの1つであることが示唆された.

Key words:手指消毒薬, 携帯式手指消毒薬, フィードバック, MRSA分離率

連絡先:
e-mail: yaku@aganocity-hp.com

受付日:2017年1月25日
受理日:2017年7月13日

32 (5):263─267,2017

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