─proceedings─
COVID-19禍におけるantimicrobial stewardshipコロナ時代の抗菌薬適正使用
岩田 健太郎 神戸大学医学部附属病院感染症内科
新型コロナウイルス感染症のパンデミックの時代に,従来のような抗菌薬適正使用プログラムの施行は困難である.なぜ,それが困難なのか,その構造を理解する必要がある.しかし,コロナの時代であっても,あるいはコロナの時代だからこそ抗菌薬適正使用は重要である.抗菌薬適正使用は適切な診断が前提であり,正しい診断が正しい治療をもたらし,正しい治療こそが抗菌薬適正使用である.「正しい治療」の吟味には科学的,臨床医学的吟味が必要で,これを欠いたままで悪い意味での「現場の肌感覚」をそのまま診療現場に持ち込んではならない.
Key words:COVID-19, 抗菌薬適正使用プログラム, 診断
連絡先: e-mail:
kentaroiwata1969@gmail.com
受付日:2022年2月3日 受理日:2022年4月6日
37 (4):115─118,2022
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