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第37巻第4号目次 | Japanese/English |
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Full Text of PDF (420K) Article in Japanese |
─短報─
コンクリート製駐車場工事における飛散真菌数の変化について
彼谷 裕康, 清水 直美
富山県立中央病院感染対策チーム
免疫不全者において天井などの工事の際に，アスペルギルス症やムーコル症の合併の報告はあるが，コンクリート製地面の破砕に伴う真菌の飛散状況を調査した報告はあまりない．今回，施工後25年たった病院駐車場の工事に関し，経時的に飛散真菌について検討を行った．コンクリート製地面の破砕後に，Aspergillus fumigatus，Rhizomucor pusillusが質量分析装置により同定され，コンクリートを破砕したときに真菌が多く飛散することが考えられた．入院患者は厳重に無菌室管理をする，外来患者の動線を変更する，N95マスクを装着する，工事現場の厳重な養生などの対策が必要であると考えられた．
Key words：病院改築工事, コンクリート, 真菌, エアーサンプリング
連絡先：
e-mail:
hiro-kaya＠kit.hi-ho.ne.jp
受付日：2021年12月21日
受理日：2022年3月24日
37 (4)：136─138,2022
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