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─症例報告─

インフルエンザ予防バンドル導入とフローチャートによる対策可視化による効果

鈴木 佳子1), 松永 康二郎2)
1)医療法人財団明理会春日部中央総合病院感染対策チーム, 2)同 呼吸器科


例年,インフルエンザの発生が想定される10月頃より医療機関等において予防策の取組みが強化されているが,A病院においては平成26年第2週,インフルエンザ発症者が同一フロアで10%を超え,アウトブレイクした.この経験を活かし,予防と初期対応の二つに焦点を絞り,先ずは,職員への啓発活動を各月毎にバンドル化し,各部署に「インフルエンザ予防策カレンダー」として周知した.次に,発熱者への対応の標準化をすすめるため,対応をフローチャート化した.平成26年度は,1部署で水平感染は認められたが他部署へ拡大せず収束し,平成27年度は,前年度の教訓から患者同士の交流制限等をバンドルへ追加し,アウトブレイクなしの結果を得た.

Key words:アウトブレイク, バンドル, フローチャート, 可視化, 標準化

連絡先:
e-mail: infection-cntrol@kasukabechuo.com

受付日:2017年8月2日
受理日:2018年4月9日

33 (4):173─181,2018

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