日本環境感染学会：学会誌電子ジャーナル

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第33巻第5号目次

Japanese/English

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Article in Japanese

─総説─

医療施設で実施する耐性菌サーベイランスにおける曝露負荷，医療獲得，感染負荷の測定

河村　一郎
大阪国際がんセンター感染症内科

医療施設における耐性菌対策の一環として耐性菌サーベイランスは欠かせないものであり，その中で耐性菌の曝露負荷，医療獲得，感染負荷の指標を評価することはラインリストや薬剤感受性パターンを評価することと同様に重要である．しかし，我が国ではこれらの指標に関する国家的なコンセンサスがなく，測定する指標の選択や収集する情報の項目や定義が施設ごとに異なるのが現状である．そこで，本稿では耐性菌による医療関連感染のリスクを可視化するために有用な指標および指標を測定する前に検討すべき事項について総説した．

Key words：耐性菌, サーベイランス, 曝露負荷, 医療獲得, 感染負荷

連絡先：
e-mail: i.kawamura＠mc.pref.osaka.jp

受付日：2018年4月26日
受理日：2018年6月20日

33 (5)：183─192,2018