[第26巻第1号目次へ] Japanese/English

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論文名	アルツハイマー病の病識とCortical Midline Structures
論文言語	J
著者名	羽生　春夫
所属	東京医科大学老年病科
発行	神経心理学：26（1），59─64，2010
受付
受理
要旨	アルツハイマー病（AD）の記憶障害に対する病識の責任病巣について脳血流SPECTを用いて検討した．対象は記憶障害を主症状とする早期AD患者（MMSE≥24，CDR=0.5，うつやその他のBPSDを有さない）38例で，生活健忘チェックリストの患者スコアと介護者スコアの差を病識の指標とした．病識なし群は病識あり群と比べて，両側の梁下野や眼窩回を含む前頭前野および帯状回前部から後部を含む領域の血流が有意に低下していた．以上から，ADの記憶障害に対する病識の低下にはcortical midline structureの一部が関与すると考えられ，文献的考察を加えた．
Keywords	アルツハイマー病, 病識, 脳血流, SPECT, 大脳皮質内側構造
別刷請求先	〒160-0023　東京都新宿区西新宿6-7-1　東京医科大学老年病科　羽生春夫 h-hanyu@tokyo-med.ac.jp