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| 論文名 |
神経心理学を哲学する |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
矢倉 英隆 |
| 所属 |
パリ大学ディドロ大学院科学知専攻 |
| 発行 |
神経心理学:29(1),35─43,2013 |
| 受付 |
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| 受理 |
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| 要旨 |
本稿では二つの問題について論じる.第一に,哲学という精神運動の意味するところを哲学者の言葉を基に考察することにより,高いレベルの意識や真理に到達するためには哲学が不可欠であることを示す.また,この考察から浮かび上がるこれからの知のあり方を新しい「知のエティック」として提案したい.第二には,神経心理学と密接に関連し,デカルトが体(脳)と心を本質の異なる延長実体と思惟実体として分けたことから生まれた心脳問題について検討する.両者の関係を説明するために提出された二元論と一元論の主なヴァリエーションの特徴を分析することにより,この問題の解決がどのような方向性のものになるのかについて考察したい. |
| Keywords |
哲学的問いかけ, 新しい知のエティック, 心脳問題 |
| 別刷請求先 |
パリ大学ディドロ大学院科学知専攻 矢倉英隆
hide.yakura@orange.fr |
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