| 
  
 
 
   
      
      
       
       Full Text of this Article 
      in Japanese PDF (382K)
       | 
    
    
   
      | 論文名 | 
      
         失語症における統語理解障害から見た言葉の仕組み       | 
    
   
      | 論文言語 | 
      
         J       | 
    
   
      | 著者名 | 
      
         藤田 郁代       | 
    
   
      | 所属 | 
      
         国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科言語聴覚分野       | 
    
   
      | 発行 | 
      
         神経心理学:32(2),144─154,2016       | 
    
   
      | 受付 | 
      
                | 
    
   
      | 受理 | 
      
                | 
 
      | 要旨 | 
      
         ことばの仕組みを解明するうえで,失語症に伴う統語理解障害は貴重な情報を与えてくれる.統語理解障害については,各言語から多くの研究がなされ,現在では,失語症者の統語理解に関与する要因についていくつかの共通認識が得られている.本稿ではこれを踏まえ,Broca失語とWernicke失語の統語理解の特徴を文の意味的可逆性,基本語順性,統語構造の複雑性が及ぼす影響から検討した.その結果,Broca失語は統語情報の処理機能の低下,Wernicke失語は意味役割の同定機能の低下を特徴とするが,両失語群の症状の類似性は高いことが明らかとなった.また統語理解過程には統語情報に拠らないで意味役割を解釈する代償ルートが存在することが示された.最後に,統語理解の神経基盤について近年の脳画像研究の動向を概観し考察した.       | 
    
   
      | Keywords | 
      
         失語症, 統語理解障害, 統語処理, 神経基盤       | 
 
      | 別刷請求先 | 
      
         〒107-0062 東京都港区南青山1丁目3-3 国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科 藤田郁代
ifujita@iuhw.ac.jp       | 
 
 
 |