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論文名 行為の障害の不思議
論文言語 J
著者名 早川 裕子
所属 横浜市立脳卒中・神経脊椎センター
発行 神経心理学:35(2),88─96,2019
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要旨 行為障害を呈した自験例4名を提示した.複数物品の系列的使用は可能であるにも関わらず単一の道具使用失行を呈した1例,道具把握に限局した困難を呈した1例,病的把握現象から徐々に解放され左手を使用できるようになった1例,おりんが打てなかった進行性核上性麻痺の1例である.この4例の経験から,行為障害のメカニズムを解きほぐすためには,障害だけでなくできることにも眼を向けること,仮説を持って検討すること,そしてある程度経過を追うことが必要であると考えた.行為の障害は不思議で複雑なメカニズムを持っているが,この不思議に向き合うことは,患者との良好な治療関係の第一歩を導くと考える.
Keywords 行為障害, 失行症, 道具使用, 把握, 病的把握現象
別刷請求先 〒235-0012 神奈川県横浜市磯子区滝頭1-2-1 横浜市立脳卒中・神経脊椎センターリハビリテーション部 早川裕子 yu01-hayakawa@city.yokohama.jp


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