論文名 |
認知コミュニケーション障害:社会生活支援とSTの役割 |
論文言語 |
J |
著者名 |
廣實 真弓 |
所属 |
帝京平成大学言語聴覚学科 |
発行 |
神経心理学:37(2),71─80,2021 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
認知コミュニケーション障害(Cognitive Communication Disorders;CCD)とは脳損傷による認知機能の障害と併発して起こるコミュニケーション障害のことである.後天性脳損傷によるCCDは社会生活に影響を与えることが知られている.わが国にはCCDの既存の検査法がないため,言語聴覚士(ST)は検査や訓練課題を作成する必要がある.本稿ではくも膜下出血後に談話の聴覚理解と気づきに問題を呈した症例に2週間の訓練を実施し,その結果から介入法の提案を試みた自験例を紹介した.CCD者に対する社会生活支援においてSTには重要な役割があることと,そのための今後の課題について再考した. |
Keywords |
認知コミュニケーション障害, 後天性脳損傷, 社会生活支援, STの役割 |
別刷請求先 |
〒170-8445 東京都豊島区東池袋2-51-4 帝京平成大学言語聴覚学科 廣實真弓
m.hirozane@thu.ac.jp |