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論文名 |
前頭葉損傷によるコミュニケーション障害 |
論文言語 |
J |
著者名 |
船山 道隆 |
所属 |
足利赤十字病院神経精神科 |
発行 |
神経心理学:37(2),98─105,2021 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
前頭葉損傷によるコミュニケーション障害の背景には,非流暢性失語,作話,遂行機能障害,脱抑制,社会的認知の障害などさまざまな要因が挙げられる.本論では「言っていることとやっていることが違う」といった,前頭葉損傷にて時に認められる言葉と行動の乖離という症候に焦点を当てた.家族が同伴した脳卒中後の高次脳機能障害の61例の患者を対象とし,各種認知機能を含む要因を検討したところ,言葉と行動の乖離は脱抑制と関連することが明らかになった.病巣としては右前頭葉腹内側部の損傷がこの症状に関連する可能性が考えられた.さらにこの言葉と行動の乖離は介護負担度に大きく影響する結果となった. |
Keywords |
コミュニケーション, 脱抑制, 言葉と行動の乖離, 前頭葉腹内側部, 前頭葉 |
別刷請求先 |
〒326-0843 足利市五十部町284-1 足利赤十字病院神経精神科 船山道隆
mctkfnym@gmail.com |
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