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論文名 |
意味性認知症の言語症状としての語義失語 |
論文言語 |
J |
著者名 |
小森 憲治郎 |
所属 |
十全ユリノキ病院心理室 |
発行 |
神経心理学:37(3),164─170,2021 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
語義失語は側頭葉前方部の神経変性に伴う意味記憶の選択的障害例,すなわち意味性認知症(semantic dementia:SD)において,最も際だつ言語症状である.SDに伴う語義失語のアセスメントの要点は,1)線画の呼称や指示にみられる単語の想起と理解の障害,2)漢字熟語の音読課題に現れる表層失読,3)諺の補完課題における補完現象の消失,4)慣用句の理解障害に象徴される言語性意味記憶障害である.早期から出現するSDの語義失語を見逃さないためには,概念知識の崩壊を示唆する会話中の独特な語用に着目することが肝要である. |
Keywords |
意味性認知症, 語義失語, 言語性意味記憶障害, 奇異な語用障害, 概念知識の障害 |
別刷請求先 |
〒792-0844 愛媛県新居浜市角野新田町1-1-28 十全ユリノキ病院心理室 小森憲治郎
komorikenjiro0@gmail.com |
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