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論文名 |
ふしぎ発見 文字の世界 なるほど! |
論文言語 |
J |
著者名 |
福武 敏夫 |
所属 |
亀田メディカルセンター脳神経内科 |
発行 |
神経心理学:37(3),191─200,2021 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
ヒトは二足歩行により両手が自由になり,複雑な道具とジェスチャー,口頭言語を作り上げた.社会の発展と共に,書字がエジプト,中国,メソポタミアで独立に開始された.文字は経済と権威のために用いられ,情報の遠隔伝達を可能にした.日本に到った漢字は音と訓で読まれ,簡略形の平仮名と片仮名が造られた.現在までに漢字かな交じり文が標準的になり,複雑すぎるからと漢字廃止論が繰り返し叫ばれるも失敗した.それは,今の情報化社会では文字は打つものとなり,誰でも容易に文章を作成・拡散させうるからである.しかし,その容易さは「見かけだけの博識家」(プラトン)やフェイク政治家を生み出していることに注意が必要である. |
Keywords |
二足歩行, 書字, 漢字, 仮名, 漢字かな交じり文 |
別刷請求先 |
〒296-8602 千葉県鴨川市東町929 亀田メディカルセンター脳神経内科 福武敏夫
fukutake.toshio@kameda.jp |
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