[第37巻第3号目次へ] Japanese/English

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SupplSupplement 1 SupplSupplement 2 SupplSupplement 3 SupplSupplement 4 SupplSupplement 5

論文名	音の連結不良が顕著で音の歪みのない原発性進行性発語失行の1例
論文言語	J
著者名	小川　七世1）2）, 太田　祥子1）, 寺尾　心一3）, 鈴木　匡子1）
所属	1）東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学 2）春日井市民病院リハビリテーション技術室 3）みたき総合病院脳神経内科
発行	神経心理学：37（3），212─218，2021
受付	2020年9月24日
受理	2021年5月7日
要旨	発語失行（AOS）は音韻障害とプロソディー障害に分けられ，どちらが主となるかで原発性進行性発語失行（PPAOS）をサブタイプに分けることが提唱されている．我々は音の途切れの目立つPPAOS 1例の発話をapraxia of speech rating scale-3を用いて分析した．その結果，音の歪み等の音韻障害を認めず，プロソディー障害のみを呈しており，純粋なプロソディー型PPAOSと考えられた．さらに，PPAOSのプロソディー障害の特徴とされてきた音の引き延ばしは目立たず，音の途切れが主となる点が特徴的だった．PPAOSにおけるAOSは，機能低下部位に応じて質的に異なる特徴を示すと考えられる．
Keywords	原発性進行性発語失行, プロソディー, apraxia of speech rating scale-3（ASRS-3）, 進行性非流暢性失語
別刷請求先	〒466-8560　愛知県名古屋市昭和区鶴舞町65　名古屋大学医学部附属病院親と子どもの心療科　小川七世 nana@med.nagoya-u.ac.jp