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論文名 |
失語症:最近の知見―分類,評価,世界の趨勢 |
論文言語 |
J |
著者名 |
高倉 祐樹1), 大槻 美佳1)2) |
所属 |
1)北海道大学大学院保健科学研究院高次脳機能創発分野
2)同 保健科学研究院 |
発行 |
神経心理学:37(4),226─237,2021 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
Ardilaの新しい失語症分類に対する有用性の検討を軸として,失語症に関する最近の知見について概説した.失語症分類については,従来のカテゴリー的な分類を解体し,発話運動・音韻・意味などの言語システムを構成する要素的症候に基づいて,多次元的に病像を捉える方法が有用であることを指摘した.評価法については,課題の正答率ではなく,「誤り方」から障害パターンを分析する新たな検査(Mini Linguistic State Examination:MLSE)の開発が進んでいることを紹介した.最後に,オープンサイエンスとAI(artificial intelligence)時代の失語症研究においては,失語症の症候学の重要性はむしろ増大していることを指摘した. |
Keywords |
失語症, 失語症分類, MLSE, オープンサイエンス, データ駆動型研究 |
別刷請求先 |
〒060-0812 北海道札幌市北区北12条西7丁目 北海道大学大学院保健科学研究院高次脳機能創発分野 高倉祐樹
takakura@hs.hokudai.ac.jp |
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