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論文名 原発性進行性失語:診断基準(2011)から10年の変化
論文言語 J
著者名 小川 七世1)2)3), 鈴木 匡子1)
所属 1)東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学
2)名古屋大学医学部附属病院精神科
3)春日井市民病院リハビリテーション技術室
発行 神経心理学:37(4),238─250,2021
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要旨 Gorno-Tempiniらによる原発性進行性失語(PPA)の臨床診断基準が発表されてから,今年で10年になる.診断基準という共通語ができたことで,PPAの論文数は急激に増加した.一方,この診断基準は発表当初から,PPAの診断をめぐって,またその先の3タイプの分類に関して問題点が指摘されてきた.特に3タイプのいずれにも属さない分類不能型や2タイプ以上にあてはまる混合型について様々な提案がなされている.その中でPPAからの独立性を確立しつつある原発性進行性発語失行やPPAの新タイプを中心に概説する.また,PPAの経過と背景疾患/病理所見についても述べる.
Keywords 原発性進行性失語, 進行性非流暢性失語(非流暢/失文法型), 意味性認知症(意味型), ロゴペニック型進行性失語(ロゴペニック型), 原発性進行性発語失行
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