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論文名 |
言語機能は改善するのか:脳のメカニズムからみた言語リハビリテーション |
論文言語 |
J |
著者名 |
中川 良尚 |
所属 |
江戸川病院リハビリテーション科 |
発行 |
神経心理学:37(4),251─261,2021 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
言語機能(失語症)の改善は損傷部位や発症年齢によって経過は大きく異なるが,少なくとも6カ月以上の長期にわたって改善を認める症例が多いことや,言語訓練後に改善を示した機能は脆弱である可能性が高いことが明らかとなっている.しかし,どのような訓練が,どのような言語機能の改善に適しているのかという点については,まだ結論は出ていない.近年,rTMSやCI療法が失語症の治療にも応用されるようになった.一方,言語訓練では直接的言語刺激の付与が重要なことは普遍的であると思われる.今後,言語刺激の質や量の充実を考慮した上で,さらにrTMSやCI療法などとの併用が可能となれば,言語機能の改善がより期待できるのではないかと考える. |
Keywords |
失語症, 言語訓練, 言語治療効果, 言語機能低下, 長期予後 |
別刷請求先 |
〒133-0052 東京都江戸川区東小岩2-24-18 江戸川病院リハビリテーション科 中川良尚
y.nakagawa@edogawa.or.jp |
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