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| 論文名 |
機能画像からみる言語と脳の関係:言語ネットワークはどこまでわかったのか |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
東山 雄一, 田中 章景 |
| 所属 |
横浜市立大学医学部神経内科学・脳卒中医学 |
| 発行 |
神経心理学:37(4),272─290,2021 |
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| 受理 |
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| 要旨 |
Broca野,Wernicke野,角回そして弓状束で構成されるWernicke-Geschwindのモデルは,脳の言語モデルとして広く知られている.しかし,詳細な画像検査に裏打ちされた症例の蓄積と,脳機能画像研究を中心とした脳神経科学の進歩を背景に,Broca野やWernicke野以外の様々な脳領域がヒトの言語活動に関与していることが明らかになっている.さらに近年では拡散MRIを用いた数々の物理モデルの登場により,ヒトの白質線維の走行を詳細に評価することが可能となり,多数の機能領域とそれらを橋渡しする複雑な白質線維から構成されるネットワークとして脳を捉える考え方が主流になりつつある.本章では,こうした古典モデルに代わる新たな言語モデルと,その展望について概説を行う. |
| Keywords |
言語, 失語症, ネットワーク |
| 別刷請求先 |
〒236-0004 神奈川県横浜市金沢区福浦3-9 横浜市立大学医学部神経内科学・脳卒中医学 東山雄一
higashiy@yokohama-cu.ac.jp |
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