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論文名 |
遅発性精神病性障害とタウオパチー |
論文言語 |
J |
著者名 |
横田 修1)2), 三木 知子1)2), 原口 俊3), 池田 智香子4), 石津 秀樹4), 寺田 整司2), 山田 了士2) |
所属 |
1)きのこエスポアール病院精神科
2)岡山大学大学院精神神経病態学
3)独立行政法人国立病院機構南岡山医療センター脳神経内科
4)慈圭病院精神科 |
発行 |
神経心理学:38(2),109─119,2022 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
嗜銀顆粒病(AGD),神経原線維変化型老年期認知症(SD-NFT),進行性核上性麻痺(PSP)等のタウオパチーと遅発性精神病性障害との関係を示唆する知見が報告されている.AGDは遅発性精神病性障害患者で高頻度な可能性があり,高齢発症の双極性障害,脳卒中後うつ病,低い社会経済水準との関係も指摘される.SD-NFTでは側坐核に高度のタウ蓄積が起こり,認知機能障害を伴う妄想と関係する可能性がある.側坐核のタウ蓄積はアルツハイマー病患者の妄想との関係も指摘される.PSPの4.8%は発症3年以内に妄想を呈するとの報告がある.遅発性精神病性障害の病態理解は分子病理を反映するサロゲートマーカーの開発により加速すると考えられる. |
Keywords |
嗜銀顆粒病, 進行性核上性麻痺, 4リピートタウオパチー, 精神病性障害, 神経原線維変化型認知症 |
別刷請求先 |
〒714-0071 岡山県笠岡市東大戸2908 きのこエスポアール病院精神科 横田 修
oyokota1@yahoo.co.jp |
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