論文名 |
外傷性脳損傷の注意障害―リハビリテーションの観点から― |
論文言語 |
J |
著者名 |
青木 重陽 |
所属 |
神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科 |
発行 |
神経心理学:38(3),186─192,2022 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
脳外傷者に伴う注意障害は,多様性が高いことが特徴となる.脳外傷者の回復期入院患者145名のtrail making test日本版(TMT-J)の実施状況を調査すると,検査ができない者が23例(15.9%)あり,異常を来した85例(58.6%)ではその80例に他の症状を合併していた.重症度の違いや合併する他症状の影響など,多くの因子が関連して多様な状態を来すことが窺えた.このことは,リハビリテーションにおいては,画一的な対応では限界があることにつながる.近年は,その対応に,障害学習を基盤に自己の行動の適応力を高めることが注目されてきており,具体的な方法の検討が期待されている. |
Keywords |
注意障害, 外傷性脳損傷, リハビリテーション, 障害学習 |
別刷請求先 |
〒243-0121 神奈川県厚木市七沢516番地 神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科 青木重陽
krcreha2aoki@gmail.com |