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論文名 |
超選択的Wadaテストによる高次脳機能の術前評価 |
論文言語 |
J |
著者名 |
鈴木 匡子 |
所属 |
東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学 |
発行 |
神経心理学:38(3),203─208,2022 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
脳機能の温存をめざす手術において,個人毎に機能野の分布を知ることは重要である.Wadaテストは言語の側性化や術後の記憶障害を推測する方法として長年用いられてきたが,機能障害の十分な予測は困難であった.血管内操作の技術的発展に伴い,脳血管の分枝に麻酔薬を注入する超選択的Wadaテストが開発された.中大脳動脈では覚醒度が保たれた状態で言語の各機能を検討し,言語野の分布を推測することが可能である.後大脳動脈では海馬領域切除後の記憶障害を言語性・視覚性に分けて検討できる.このように,超選択的Wadaテストは切除後の機能状態をシミュレーションし,治療方針を決めるうえで有用な手法であると考えられる. |
Keywords |
言語優位半球, 皮質電気刺激, てんかん, 記憶, アミタールテスト |
別刷請求先 |
〒980-8575 仙台市青葉区星陵町2-1 東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学 鈴木匡子
kyon@med.tohoku.ac.jp |
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