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論文名 |
電気刺激療法と認知機能障害 |
論文言語 |
J |
著者名 |
工藤 駿, 高宮 彰紘, 平野 仁一, 三村 將 |
所属 |
慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室 |
発行 |
神経心理学:38(3),216─221,2022 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
電気けいれん療法(ECT)は様々な精神疾患に対して安全性と高い治療効果が確立している.一方,ECT後には一過性に認知機能障害を来すことが知られている.具体的には前向性健忘より逆向性健忘の方が遷延しやすいが,術後数週間~数カ月でベースラインの認知機能まで回復する.ECTに伴う認知機能障害は,電極配置,パルス幅,刺激用量,治療間隔などECTの施行方法,刺激設定条件によりその出現頻度や影響の程度が異なるため,患者の病状に応じたECTの方法論の選択を行うことが重要である. |
Keywords |
電気けいれん療法, 認知機能障害, 健忘, うつ病 |
別刷請求先 |
〒160-8582 東京都新宿区信濃町35 慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室 工藤 駿
skudo1225@keio.jp |
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