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論文名 遠隔で行う神経心理検査のvalidationとfeasibility
論文言語 J
著者名 飯干 紀代子
所属 志學館大学人間関係学部心理臨床学科
発行 神経心理学:38(4),238─247,2022
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要旨 神経心理検査は,高次脳機能の十分な知識と熟達した検査技能を併せ持つ専門家が行う必要があるが,対象者の多さに比して数が不足している.このアンバランスを解決する一つの方法が遠隔技術を用いた検査の実施である.新型コロナウイルスの感染拡大により医療機関の受診に制限が生じている現状において,その意義はさらに高まったと言える.本稿では,(1)ビデオ会議システムを用いて高齢者に行う神経心理検査の信頼性のレビュー,(2)利用者満足度のレビュー,(3)自験例における具体的な実施方法と留意点,(4)私たちが現在行っている一般的なweb会議システムを用いた標準失語症検査の予備的検証を紹介し,今後の方向性と課題を述べた.
Keywords 遠隔神経心理検査, 認知症, 失語症, 信頼性, 満足度
別刷請求先 〒890-8504 鹿児島市紫原1-59-1 志學館大学人間関係学部心理臨床学科 飯干紀代子 iiboshi@shigakukan.ac.jp


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