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論文名 |
失行症候との出会い |
論文言語 |
J |
著者名 |
中川 賀嗣 |
所属 |
北海道医療大学リハビリテーション科学部 |
発行 |
神経心理学:39(1),8─16,2023 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
筆者が神経心理学を学び始めたのは,1990年頃である.この頃MRI(Magnetic Resonance Imaging)やSPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)といった画像技術が普及し始め,日常の臨床でも活用できるようになった.それから今日まで,幸いなことに筆者には多くの症候との出会いがあった.そしてこれらの症例やその近縁の方々などから発せられたフレーズが,筆者の記憶に残っている.患者自身の「持てば勘所が戻る」といった言葉,患者の母からの「無意識の動作を忘れる」といった言葉,介護スタッフからの「無理やり持たせると,実は箸を使える」という情報提供,そして本学会優秀論文賞を受賞した際に,故大東祥孝先生から編集後記でいただいた「アリアドネの糸」といった表現が私の頭に浮かんでくる.本稿では,主な失行症候を筆者の視点から概観した. |
Keywords |
アフォーダンス, 失行, パントマイム, 道具使用, 模倣 |
別刷請求先 |
〒061-0293 北海道石狩郡当別町字金沢1757 北海道医療大学リハビリテーション科学部 中川賀嗣
poverame@hoku-iryo-u.ac.jp |
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