|

Full Text of this Article
in Japanese PDF (485K)
|
論文名 |
純粋発語失行3例の継時的変化:発話の誤りの変動性に焦点を当てた報告 |
論文言語 |
J |
著者名 |
川邊 圭太 |
所属 |
農協共済中伊豆リハビリテーションセンターリハビリテーション部 |
発行 |
神経心理学:39(3),229─238,2023 |
受付 |
2022年12月26日 |
受理 |
2023年6月5日 |
要旨 |
今回,中等度から軽度まで改善を認めた40歳代から60歳代の純粋AOS例3例の「発話の誤りの変動性」に焦点を当てた継時的変化を報告した.単語および複合語の復唱課題を用いてSchollら(2018)に基づき4つの尺度(誤りタイプの変動性,誤り位置の変動性,誤り率,修正率)を算出し,中等度時と軽度時で比較した.結果は,誤りのタイプと位置の変動性の値は減少し,誤り率の値についても臨床評価における重症度の変化に伴い減少した.以上より,AOSの症状の改善に伴って発話の誤りの変動性は減少する傾向があり,「発話の誤りの変動性」は,AOSが中等度の際に認められる特徴的な現象である可能性が考えられた. |
Keywords |
発語失行, 発話の変動性, 継時的変化 |
別刷請求先 |
〒410-2507 静岡県伊豆市冷川1523-108 農協共済中伊豆リハビリテーションセンターリハビリテーション部 川邊圭太
ke-kawabe@janrc.or.jp |
|