|

Full Text of this Article
in Japanese PDF (673K)
|
論文名 |
幻覚・錯覚をもたらす神経変性疾患 |
論文言語 |
J |
著者名 |
平山 和美 |
所属 |
山形県立保健医療大学 |
発行 |
神経心理学:39(4),288─298,2023 |
受付 |
|
受理 |
|
要旨 |
本稿ではParkinson病(PD)とLewy小体型認知症(DLB)の幻視と錯視について解説した.PD患者に対して筆者らの行った質問調査の結果,幻視は同じ場所に同じ幻視が現れる場合が多いこと,多様式幻覚もあることなどが示唆された.また,錯視は幻視より有症率が高いこと,非常に多種の単純錯視が生じていることなどが示唆された.DLB患者に幻視が生じているときの注視位置と発言内容,風景版パレイドリアテストを行っているときの注視位置や発言内容,瞳孔反応に関する知見についても解説した.いずれの研究も,行動の観察と発言の聴取という神経心理学の古典的な方法の重要性を示すものと考える. |
Keywords |
単純幻視, 複雑幻視, 複雑錯視, 単純錯視, パレイドリア |
別刷請求先 |
〒990-2212 山形県山形市上柳260番地 山形県立保健医療大学 平山和美
g.khirayama@yachts.ac.jp |
|