[第40巻第1号目次へ] Japanese/English

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論文名	神経心理学を統合失調症研究に活かす，統合失調症研究を神経心理学に活かす
論文言語	J
著者名	村井　俊哉
所属	京都大学大学院医学研究科精神医学
発行	神経心理学：40（1），50─56，2024
受付
受理
要旨	神経心理学研究と統合失調症研究は近接する研究領域であるが，発想が異なる面もある．両研究領域の類似性と相違の双方を意識しつつ，以下の提案を行う． 「神経心理学研究を統合失調症研究に活かす」という観点からは，1．画像で診断できるには，正診率を上げるだけでなく「パラダイムシフト」が必要，2．臨床解剖相関には，二重乖離の原則を用いる，3．社会的要因が影響する心理状態の神経基盤の解釈は慎重に，の3点を提案する．一方，「統合失調症研究を神経心理学に活かす」という観点からは，1．グローバルな指標をおおらかに活用する，2．「了解」ということを思い切ってやってみる，3．患者視点，生活視点に着目してみる，の3点を提案する．
Keywords	統合失調症, 神経心理学, 二重乖離, 神経画像学, 社会認知
別刷請求先	〒606-8507　京都市左京区聖護院川原町54　京都大学大学院医学研究科精神医学　村井　俊哉