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論文名 |
局所損傷と変性疾患における病巣-症候連関:言語障害を例に |
論文言語 |
J |
著者名 |
東山 雄一, 田中 章景 |
所属 |
横浜市立大学医学部神経内科学・脳卒中医学 |
発行 |
神経心理学:40(2),115─125,2024 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
脳卒中の病巣局在と症候の関係についての検討は,神経心理学の発展に大きく貢献してきた.近年の失語症研究は,脳卒中のみならず,変性疾患にも関心領域が広がり,多数の研究が行われるようになった.さらに脳画像研究も大きく発展し,これらから得られた新たな知見により,言語は多数の脳領域で形成されるnetworkとして機能していることが明らかになっている.このような背景の下,disconnectomeや線形混合効果モデルによる縦断解析など,病巣-症候連関に関する研究は,近年新たな局面を迎えている.一方で,局所脳損傷と変性疾患では,症候の質やその出現頻度に多くの相違点がみられる.こうした差異は,両者の障害部位の空間的分布や時間的経過の違いの他,これらに起因する機能代償様式の違いが要因となっている可能性がある. |
Keywords |
失語症, 脳卒中失語症, 原発性進行性失語症, disconnectome |
別刷請求先 |
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