[第40巻第2号目次へ] Japanese/English

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論文名	日本語話者の発語失行における発話時間の特性と評価指標の検討
論文言語	J
著者名	川邊　圭太1）, 藤田　郁代2）
所属	1）農協共済中伊豆リハビリテーションセンターリハビリテーション部 2）国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科
発行	神経心理学：40（2），143─152，2024
受付	2023年12月19日
受理	2024年3月2日
要旨	目的は日本語話者の発語失行（Apraxia of Speech：AOS）における発話時間の特性を音響学的に分析し，AOSの評価指標を明らかにすることである．AOS群17名，健常対照群20名に3モーラ語の連続復唱課題を実施し，発話時間に関する項目について音響分析を行った．結果は，AOS群では健常群に比べて全発話，発話開始，母音持続，音節移行の各時間が有意に延長し，全発話時間の延長に母音持続時間が関連した．それらの結果を基に算出した3モーラ語のcut-off値は，全発話時間が586msec，発話開始時間が491msecであり，これらはAOS発話と健常発話を識別する基準になることが示された．
Keywords	発語失行, 発話時間, 音響学的特性, 評価指標
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