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論文名 コミュニケーション機能からみた脳の可塑性
論文言語 J
著者名 河内 十郎
所属 日本女子大学家政学部児童学科
発行 神経心理学:19(1),2─7,2003
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要旨  コミュニケーション機能に関する脳の可塑性については,近年の機能画像研究と,発症年齢と病因を厳密に統制した研究とが,成人の脳には可塑性が無く,子どもの脳にはあることを確認している.この可塑性が失われる臨界期が9歳以降であることを示す資料が紹介されたが,個体差の観点から,臨界期が何歳なのかに関する議論は意味がなく,可塑性喪失のメカニズムを議論すべきであり,そのためには,動物を対象とした解剖学的,生理学的研究も可能な感覚剥奪の問題からアプローチすることが有効であることが議論され,盲人や聾者に関する幾つかの資料が紹介された.
Keywords 脳の可塑性, 機能画像研究, 子どもの脳, 臨界期, 感覚剥奪
別刷請求先 〒112-8681 文京区目白台2-8-1 日本女子大学家政学部児童学科 河内十郎


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