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| 論文名 |
半側空間無視とその病識 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
柏木 敏宏 |
| 所属 |
協和会病院 |
| 発行 |
神経心理学:19(2),96─103,2003 |
| 受付 |
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| 受理 |
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| 要旨 |
半側空間無視とその病識について,自験の脳梁自然損傷例(Kashiwagiら, 1990)で観察した離断性無視のデータで検討した.その結果,左半球の同側性無視に対しては,左空間の存在に気付く様子がほとんどなく,時にその存在を暗示する表現があったに止まった.一方,数字の模写など一部の課題で右側に偏る誤謬が出現した右半球の同側性無視には,修正行動が見られたが,修正し終わるまでにかなりの労力を要した.すなわち,半側空間無視に対する病識は,左半球の同側性無視で重度に,また右半球の同側性無視で軽度に低下していた.左右大脳半球はそれぞれの注意障害の程度に応じて病識が低下するという仮説を提起した. |
| Keywords |
半側空間無視, 離断性無視, 離断症候群, 病識, 疾病無認知 |
| 別刷請求先 |
〒564-0001 大阪府吹田市岸部北1-24-1 協和会病院 柏木敏宏 |
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