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論文名 |
漢字仮名混じり語における単語優位効果 |
論文言語 |
J |
著者名 |
牧岡 省吾* |
所属 |
*大阪女子大学人文社会学部人間関係学科 |
発行 |
神経心理学:16(1),66─72,2000 |
受付 |
1999年8月27日 |
受理 |
1999年12月21日 |
要旨 |
漢字仮名混じり語において単語優位効果がみられるかどうかを調べることにより,単語認知過程において漢字と平仮名がどのように表現されているのかを検討した。刺激には2文字の動詞を使用した。被験者は瞬間呈示される単語を見て,その中に含まれる文字を2つの選択肢の中から選ぶように求められた。正答率は,刺激が単語である場合(例:“走る”)の方が,単語でない場合(例:“走む”)より高かった。この効果は,選択肢が漢字の場合も平仮名の場合も同様にみられた。これらの結果は,日本語の単語認知過程に漢字と平仮名の組み合わせに関する内部表現が存在し,漢字と平仮名が少なくともある段階において同一のシステムによって処理されていることを示唆する。 |
Keywords |
単語認知, 単語優位効果, 漢字, 仮名(平仮名) |
別刷請求先 |
〒590-0035 大阪府堺市大仙町2-1 大阪女子大学人文社会学部 牧岡省吾 |
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