論文名 |
アルツハイマー型痴呆と脳血管性痴呆における認知機能障害の比較─Mini-Mental State Examination(MMSE)からみた検討─ |
論文言語 |
J |
著者名 |
川畑 信也1), 後藤 千春2), 横山 さくら2) |
所属 |
1)成田記念病院神経内科
2)同 言語療法室 |
発行 |
神経心理学:17(3),223─229,2001 |
受付 |
2000年10月23日 |
受理 |
2001年5月3日 |
要旨 |
アルツハイマー型痴呆DAT 97名と脳血管性痴呆VD 39名を対象にmini-mental state examinationからみた認知機能障害の進展様式を検討した.DATとVDいずれも軽度の時期から「時に対する見当識」と「場所に対する見当識」,「計算」,「3段階の命令実行」の成績が健常者と比較して有意に低下していた.いずれも重症度に従い得点も低下し,これらの認知機能は健常者と両疾患の鑑別ならびに重症度判定に有用と考えられる.DATとVDでは発症早期から認知機能障害の動態に差異がみられ,軽度DATでは「物品名の想起」に成績不良がみられ,軽度VDでは「文書の作成」や「図形の模写」に障害がみられた. |
Keywords |
アルツハイマー型痴呆, Alzheimer's disease assessment scale(ADAS), 認知機能, mini-mental state examination, 脳血管性痴呆(細血管病変に伴う痴呆) |
別刷請求先 |
〒441-8021 愛知県豊橋市白河町78 成田記念病院神経内科 川畑信也 |