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論文名 |
視覚失認の最近の諸問題について |
論文言語 |
J |
著者名 |
武田 克彦 |
所属 |
国際医療福祉大学三田病院神経内科 |
発行 |
神経心理学:24(2),117─126,2008 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
視覚失認は統覚型と連合型に分類されてきた.Warringtonは,形の識別障害は視覚失認ではないとし,図と地図の障害,知覚範疇化の障害,意味的範疇化の障害に分類した.Integrative agnosiaとは,部分部分における視覚の要素の過程には問題がない.それらの要素を並列的にグループ化して全体として処理ができないものをいう.さて統覚型に分類される患者DFは,形が識別できないのに,行為の場面では,視覚情報を意識には上らない形で利用できていると判断された.視覚失認とイメージは,同じ神経機構を使うという考えが提出され,支持を受けてきた.しかし,両者の解離することを示唆する症例報告が現れた.最後にカテゴリー特異的な視覚失認という話題に触れた. |
Keywords |
視覚失認の検査法, 視覚失認の分類, 統覚型視覚失認, 知覚と行為の解離, 視覚イメージ |
別刷請求先 |
〒108-8329 東京都港区三田1-4-3 国際医療福祉大学三田病院神経内科 武田克彦 |
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