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| 論文名 |
急がば廻れ:報酬予測のメカニズム |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
田中 沙織 |
| 所属 |
大阪大学社会経済研究所,(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)脳情報研究所 |
| 発行 |
神経心理学:25(1),43─50,2009 |
| 受付 |
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| 受理 |
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| 要旨 |
神経修飾物質のひとつであるセロトニンが,強化学習理論において将来の報酬の割引係数を制御すると仮定し,異なる時間スケールでの意思決定課題を遂行中の被験者の脳活動を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)で計測し,強化学習理論に基づくデータ解析を行った.その結果,大脳皮質―大脳基底核ネットワークのうち線条体腹側部を通るネットワークが短期の報酬予測に,線条体背側部を通るネットワークが長期の報酬予測に関わることを示した.また,セロトニンレベルを操作して行った実験により,セロトニンが線条体の活動を調節することでそれらのネットワークの活動を調節しているというメカニズムを示唆する結果が得られた. |
| Keywords |
時間割引, 強化学習, 大脳基底核, セロトニン, fMRI |
| 別刷請求先 |
〒567-0047 大阪府茨木市美穂ヶ丘6-1 大阪大学社会経済研究所 田中沙織
xsaori@iser.osaka-u.ac.jp |
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