[第26巻第1号目次へ] Japanese/English

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論文名	拮抗失行および他人の手徴候と脳梁損傷
論文言語	J
著者名	平山　和美
所属	山形県立保健医療大学作業療法学科
発行	神経心理学：26（1），27─34，2010
受付
受理
要旨	「他人の手徴候」と呼ばれる諸症候，すなわちsigne de la main étrangère，道具の強迫的使用，拮抗失行について簡単に記述した．また，Marchiafava-Bignami病症例にみられた「同時的には協力的，継次的には相反的」とも表現しうる特異な拮抗失行を紹介した．症例の右手が命じられた行為を行う間，左手は補助的な動作をしてそれに協力した．行為が終了するや，左手が相反する行為行い，右手が補助的な動作をしてそれに協力し，静止されるまでこれらが繰り返された．拮抗失行の生じる状況や他の神経心理学的症状などに基づいて病態機序の仮説を提示した．
Keywords	脳梁, 他人の手徴候, 拮抗失行, Marchiafava-Bignami病
別刷請求先	〒990-2212　山形市上柳260　山形県立保健医療大学作業療法学科　平山和美 k-hira@umin.ac.jp