[第26巻第2号目次へ] Japanese/English

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論文名	運動感覚障害のリハビリテーションへの計算理論的アプローチ
論文言語	J
著者名	福澤　一吉1）, 小池　康晴2）
所属	1）早稲田大学文学学術院心理学コース 2）東京工業大学精密工学研究所
発行	神経心理学：26（2），143─150，2010
受付
受理
要旨	姿勢制御の計算理論モデルを背景に体性感覚的情報処理障害の有無を判断するための簡単なスクリーニング検査を実施し，その結果に基づきリハビリテーション用の課題を提案した．検査は被験者の左手に自分の右手で錘を乗せる自己課題と，同錘を検査者が被験者の左手に乗せる他者課題であり，両検査における左手の動きを観察した．検査の結果，頭頂葉損傷例，小脳損傷例では自己課題での手の動きが他者課題よりも大きかった．このことはこれらの患者では遠心性コピーの使用できず，順モデルの障害が示唆された．このことより，これらの患者では姿勢制御に関わる体性感覚的情報処理障害の可能性が示唆され，リハビリテーションの対象となることが示された．
Keywords	順モデル, 計算理論, 姿勢制御, 遠心性コピー, 負荷課題
別刷請求先	〒162-0052　新宿区戸山1-24-1　早稲田大学文学学術院　福澤一吉 fukuzawa@waseda.jp