[第26巻第2号目次へ] Japanese/English

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論文名	幻肢痛への神経心理学的アプローチ
論文言語	J
著者名	小山　慎一
所属	千葉大学大学院工学研究科
発行	神経心理学：26（2），158─163，2010
受付
受理
要旨	本稿では幻肢痛の予防に神経心理学的アプローチ（神経心理学的評価および考察）を導入した事例について報告した．筆者らが経験した症例では腕切断後30年以上が経過していたが，ミラー・セラピーは有効であった．また，痛みの減少に伴いボディーイメージがproximalからdistalに向かって回復した．ミラー・セラピーは鏡に映った手の運動が視覚経路を介して体性感覚野を活性化することにより大脳皮質の再組織化を防ぎ，痛みを緩和すると考えられる．今回の事例は神経心理学的アプローチが痛みの評価や予防に効果的である可能性を示唆している．
Keywords	幻肢痛, 痛みの神経心理学, 大脳皮質再組織化, ミラー・セラピー
別刷請求先	〒263-8522　千葉市稲毛区弥生町1-33　千葉大学大学院工学研究科デザイン心理学研究室　小山慎一 skoyama@faculty.chiba-u.jp