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論文名	Prader-Willi症候群における行動異常の介護者に対する質問紙による評価：妥当性の検討
論文言語	J
著者名	篠原　真弓1）5）, 小倉　加恵子2）, 藤井　俊勝1）, 平山　和美1）3）, 大野　耕策4）, 森　悦朗1）
所属	1）東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学 2）国立障害者リハビリテーションセンター研究所発達障害情報センター 3）山形県立保健医療大学作業療法学科 4）鳥取大学医学部脳神経小児科 5）仙台青葉学院短期大学看護学科
発行	神経心理学：27（1），54─63，2011
受付	2009年4月24日
受理	2010年3月15日
要旨	先に我々は，Prader-Willi症候群の食行動異常，常同行動，収集行動の調査を目的に，質問票「食行動をはじめとする行動特性に関する質問事項」を作成した．本研究では，この質問票について，郵送による質問紙法と構造化インタビュー法の併存妥当性を検討する．Prader-Willi症候群患者の主介護者34名を対象に質問紙郵送法と構造化インタビュー法を行い，両方法による各異常行動の有症率，頻度，重症度，総合得点（頻度×重症度）の比較と，頻度，重症度，総合得点の相関の検討を行った．検出された有症率は，質問紙郵送法と構造化インタビュー法とで同等であった．頻度得点，重症度得点，総合得点にも評価法間の差はなかった．頻度については，質問全ての項目で両方法間に有意な相関があった．重症度と総合得点については，常同行動の中の周遊に関する項目でのみ相関を認めなかったが，その他の8種の行動全てで有意な相関がみられた．以上より，本質問票に関し，質問紙郵送法は構造化インタビュー法に匹敵する妥当性を有すると考えられる．
Keywords	Prader-Willi症候群, 質問紙法, 構造化インタビュー法, 併存妥当性
別刷請求先	〒980-8575　仙台市青葉区星陵町2-1　東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学分野　篠原真弓 my-shinohara@med.tohoku.ac.jp