[第27巻第1号目次へ] Japanese/English

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論文名	前頭側頭葉萎縮を呈したLewy小体型認知症剖検例
論文言語	J
著者名	石原　健司1）2）, 南雲　清美2）, 塩田　純一2）, 中野　今治3）, 河村　満1）
所属	1）昭和大学神経内科 2）汐田総合病院神経内科 3）自治医科大学神経内科
発行	神経心理学：27（1），64─70，2011
受付	2010年1月6日
受理	2010年4月6日
要旨	前頭側頭葉萎縮を呈したLewy小体型認知症（DLB）剖検例を報告した．症例は死亡時67歳，右利きの男性．55歳時よりもの忘れなどの認知症症状が出現した．62歳時の頭部MRIにて両側前頭側頭葉の萎縮を認めた．全経過12年で死亡．病理学的には両側前頭側頭葉萎縮，大脳皮質および辺縁系にLewy小体，神経原線維変化，老人斑を認め，アルツハイマー病理を伴うDLB（び慢性新皮質型）と診断した．本例と同様に前頭側頭葉萎縮を呈したDLB剖検例が1例報告されているが，前頭側頭葉変性症に特徴的な初期症状を認めていない．このような場合，DLBの可能性を考えることが必要と思われる．
Keywords	Lewy小体型認知症, MRI, 前頭側頭葉変性症, 脳萎縮
別刷請求先	〒142-8666　品川区旗の台1-5-8　昭和大学神経内科　石原健司