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論文名 |
頭部外傷と賠償神経症 |
論文言語 |
J |
著者名 |
黒木 宣夫 |
所属 |
東邦大学医療センター佐倉病院精神医学研究室 |
発行 |
神経心理学:27(2),122─130,2011 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
頭部外傷の患者に関して,器質的損傷のない群の方が療養期間が長期化する傾向,受傷後に入退院を繰り返す傾向,主治医を数回以上変える傾向が強く認められた.すなわちMillerなど多くの筆者が「神経症の発症は外傷の重篤と逆比例の関係にある」という報告と一致していた.加害行為によって損害が発生した場合に,被害者は加害者に損害賠償を請求する権利が生まれ,加害者は被害者に損害賠償をする責任が生じる.このような賠償をめぐる状況を背景に賠償神経症という概念が生まれた.本論文では自験例としての労災認定事例,交通事故後の訴訟事例を報告し,賠償神経症に関して言及する. |
Keywords |
損害, 賠償, 詐病, 補償 |
別刷請求先 |
〒285-8741 千葉県佐倉市下志津564-1 東邦大学医療センター佐倉病院精神神経科医学研究室 黒木宣夫 |
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