[第27巻第2号目次へ] Japanese/English

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論文名	模倣障害を呈した右片麻痺患者及び失語症患者における視覚情報と体性感覚情報の異種感覚情報の統合が模倣に与える影響～視覚遮蔽下模倣検査による検討～
論文言語	J
著者名	沖田　学1）2）, 宮本　謙三3）, 森岡　周4）, 八木　文雄5）, 椛　秀人6）
所属	1）愛宕病院リハビリテーション科 2）高知大学大学院医学系研究科 3）土佐リハビリテーションカレッジ理学療法学科 4）畿央大学健康科学部理学療法学科 5）高知大学医学部医療学講座認知・行動神経科学教室 6）同　医学部生理学講座
発行	神経心理学：27（2），167─174，2011
受付	2009年1月7日
受理	2010年8月11日
要旨	本研究では模倣する手指を隠した遮蔽下模倣検査を用いて視覚と体性感覚の異種感覚情報の統合障害が模倣障害に実存するのか否かを検討した．対象は右片麻痺患者39名から模倣課題の成績により失語症群15名，非失語症群12名，対照群12名の3群に分類した．方法は非麻痺側の手指模倣の時に被検者自身の手指を遮蔽する条件（遮蔽下模倣）としない条件（通常模倣）で正答数と達成時間を比較した．2条件の比較では対照群以外で通常模倣の正答数が有意に多かった．遮蔽下模倣の正答数では対照群に比べ他の2群が，非失語症群よりも失語症群が有意に少なかった．遮蔽下模倣の課題特異性により，模倣障害を有する対象者は視覚と体性感覚の統合障害と考えられる結果を示した．
Keywords	右片麻痺, 失語, 模倣, 異種感覚情報の統合, 視覚遮蔽下模倣検査
別刷請求先	〒780-0051　高知県高知市愛宕町1-4-13　医療法人新松田会愛宕病院リハビリテーション科　沖田　学 reha@atago-hp.or.jp